すっかり季節は秋となって、園庭の桜の葉も少しずつ色づいてまいりました。今、子どもたちは充実のまっただ中にいます。

　先日の運動会では、大勢の皆様とともに楽しい一日を過ごすことができました。お手伝いを戴いた父母の皆様をはじめ、たくさんの御協力のもとで無事に終了となりましたこと、心から御礼を申し上げます。

　みんなで参加して作りあげた運動会。誰もが一生懸命がんばって運動会を迎えました。運動会って何だろう？から始まって、楽しそうだな、やってみたいな、お友だちと一緒に力をあわせるんだ、赤と白のチームがある、負けたくない、やっぱり勝って喜びたい、がんばるぞ、上手になりたい、そして積極性が生まれ意欲的に努力して協調性や集中力、理解力、繰り返しの練習でより高い達成感を味わうことになるのです。運動会を迎えるまでの日々の行程の中に実はたくさんの成長の鍵が秘められているのですね。

　当日は成功したり失敗したりの姿があったことでしょうが、それは大したことではありません。一生懸命がんばっている姿こそ尊く大事なことなのです。ひとつひとつやり遂げた満足感や安心の中で自信となって大きく成長してゆく子どもたちです。これからも元気に思いっきり力を発揮してがんばることができますようお力添えをお願いいたします。

　季節の変わり目、体調を崩すことのないようくれぐれもご注意ください。運動会の余韻を味わい、また園外に出てたくさんの不思議と出会い、体力知力ともに十分な刺激をもって、日々を生き生きと過ごすことに繋げていきたいと思います。ご家庭では絵本の繰り返しの読み聞かせでより充実の幅を広げていただければうれしいです。

　爽やかな秋の晴天に恵まれた運動会は、園児・教職員・保護者・地域の皆様が一緒に楽しむことができたことと思います。本園ではそれぞれの発達の段階に合わせた種目設定を行い、その中でもそれぞれの力や表現力を引き出せるように配慮しております。また、保護者の皆様や地域の皆様のご参加をいただいて、親子や地域との一体感を醸し出すこともテーマのひとつとして捉えております。そして、保護者の皆様のご協力も大きな力となって、無事に盛会のうちに終了することができました。心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。子どもたちにとっては、年少組やさくらんぼ組にとっては初めての運動会であったり、年長組は上級生として全体をリードしたりと、互いに成長の姿が随所に見られたものと思われます。これらはこれから取り組む活動に活かされて行くものと期待しているところです。

　さて、早いもので来年度新入園児の募集の時期を迎えました。日程についてはすでにご案内のとおりでありますが、本園では「ひまわりで育てよう」「明るく、心豊かで、たくましい子どもたちに！」と、大切な幼児期の子どもたちにとって初めて関わる集団での生活に、長い歴史と確固たる目標を持った幼稚園として全力で取り組んでおります。また、多様化する社会ニーズにも他園には見られない環境を整えて対応しております。

　また、秋の自然に触れる遠足や園外保育、さつまいもの収穫等、自然に親しむことがいっぱいの二学期です。気候変化の激しい季節です、保護者の皆様には健康に十分なご配慮をいただいて、園児が元気に登園できますようご協力ください。

　毎日元気に園庭で遊んでいる子どもたち。一緒に園庭に行くと、いろいろな所で『先生、見てー！！』と声がかかります。遊具ができるようになったことを見せてくれたり、虫がいるといって見つけたことを教えてくれたり、学年を問わず様々な子どもたちが様々な理由で声をかけてくれます。そこで、できたことを一緒に喜びあったり、見つけたことを一緒に共感し合ったり…、そういった子どもたちと関わる時間が私にとってとても楽しい、大切な時間となっています。

　たくさんの子どもたちに一度に声をかけられたり、忙しかったりして、ちょっと待ってねと言ってしまうときもあります。でもそれが続くと段々声はかからなくなってしまいます。子どもは、見てくれる人、認めてくれる人をわかって、声をかけてくるのでしょう。子どもたちは、褒められ、認めてもらうことで自信がつき、力になっていきます。お父さん、お母さん、先生といった身近な大人が認めてくれることはとても大切です。ぜひお家でも、小さいことでも一つ一つ褒めてあげてほしいと思います。

　これからも、どんな『見て』があるのか楽しみに、そして常に子どもたちから声をかけられる先生でありたいと思います。