早いもので師走を迎え、暖冬と言われながらも朝夕の冷え込みが厳しくなってまいりました。活動的に過ごした２学期も、皆様のご協力により、計画どおりにカリキュラムを進めることができました。子どもたちは、皆様の励ましを受けながら、精一杯がんばってさまざまな活動に取り組み、いろいろな経験をすることができました。そして、これらから得られたことは、子どもたち１人ひとりの中に、豊かな知識として残り、積み重ねられてゆくことでしょう。保護者の皆様のご理解ご協力に心から御礼を申し上げ、併せて、地域の皆様からもたくさんのお力添えをいただきましたことに感謝申し上げます。お餅つきもつき手こね手の心配をよそに心からのお手伝いをいただきました。クリスマス会も子どもたちの夢をのせて無事終了となりました。

　いよいよ冬休みを迎えますが、さまざまな事件事故が身近で起こるようになり、ますます難しい社会になってまいりました。子どもたちがより安心して毎日を楽しく過ごすことができますよう、ご配慮をお願いいたします。また、年の暮れからお正月にかけては、この１年に感謝し、さわやかな気持ちで新年を迎える、さまざまな行事があります。この日本の豊かな伝統文化を大切にし、ご家庭においても子どもたちにしっかりと伝えていってくださいますよう、お願い申し上げます。子どもたちとともに感謝の心を色々な所で伝え、豊かで気持ちの良い日々となりますように願っております。

　健康にご留意され、１日１日を大切にお過ごしください。新年がより良い年となりますよう心から願いながら、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げております。ありがとうございました。

　今年も師走を迎えました。昨年のこの時期の園だよりに、子供が被害者となる事件・事故について触れ、安全・安心について書かせていただきましたが、この１年を振り返って果たしてこのことは改善されたのでしょうか。

　さらに今年は、「いじめ」の問題がクローズアップされました。今いじめの定義を改めて見直すことを文科省で協議しているようですが、いじめは今に始まったことではありませんし、教育現場（＝子ども）だけでなく広く社会（＝大人）でも沢山の事例があります。原因は多種多様であり、また大半はさまざまな原因が複合して発生しています。うわべだけの「いじめをなくそう」という掛け声だけではなく、各自が自分自身に置き換えて、いじめの発生を防ぎ、また発生してしまったいじめを傷が深くなる前に解決するために、自分に何ができるのかを考え、実行していかなければならないのではないかと思います。

　私は、心を育てる教育が重要であり、助け合う心、励ましあう心を育てながらお互いの心を尊重しあう普段の生活を作り上げなければならないと思います。そして、その上に立って、切磋琢磨する競争の姿を確立させてゆき、年齢とともに心の絆を大きく広げながら、子どもから大人へと成長していってほしいと思います。そのためには、安定した親子関係、つまり家庭が大切なのです。安全・安心の街づくりはご家庭から始まります。

　外に出ると肌寒さを感じる季節になりました。子どもたちは「さむーい」と言いながらも毎日元気よく遊んでいます。

　本来、子どもは体をたくさん動かし、思いきり遊び、そこで発散したり、友達との関わりをつくっていき、みんなで遊ぶことの楽しさを味わっていくものです。しかし、最近の子は外で遊ぶ経験が少なく、家の中でゲームをしたり既製のおもちゃで遊ぶことばかりになってしまっているので、外に行っても何もない所でどうやって遊んでいいのかわからなかったり、テレビの影響で、戦いごっこばかりしている子もいます。

　発想が豊かで、大人の思いつかないようなことを思いつく子どもたち。その子どもの発想力を押さえつけてしまっていませんか？“寒いから”“疲れるから”と大人の都合で遊ばせるのではなく、子どもと一緒になってたくさん遊んでほしいと思います。そして、子どもと一緒に自然に触れたり、発見したりしながら親子で共感し合ってほしいと思います。子どもも、大好きなお父さんやお母さんと遊ぶことで、心から楽しみ、安心感も得られます。これから冬になり寒さも増してきますが、寒さに負けず、外でたくさん遊んでほしいと思います。