小雪の候を迎えておりますが、今年は暖かい日が続いています。先日の新年度園児募集におきましては、保護者の皆様のお力添えのもとにその目標に達することができました。心から御礼申し上げます。

　さて、今年も１ヶ月少々を残すのみとなりました。ふれあい会には在園児の祖父母の皆様をはじめ、地域近隣の皆様にも大勢ご参加をいただき、楽しい貴重な時間を過ごすことができました。子どもたちも、大好きなおじいちゃんおばあちゃんが来てくれるととても喜んではりきっておりました。また観劇会では、父母の会のご支援のもと、すばらしい舞台を観せていただきました。当日は係の皆様には朝早くから、また遅くまで、お骨折りをいただき本当にありがとうございました。楽しかったことを子どもたちは思い出しては、余韻を味わっております。

　今職場体験ということで、近隣の中学生が幼稚園に来て子どもたちと一緒に遊んだり職員の手伝いをしてくれています。ところで、連日のように小中学生のいじめによるとされる自殺、そして幼児の虐待のニュースが報じられています。命ってそんなに簡単に始末していいのでしょうか？いじめる側もいじめられる側も、もっと命について考えてほしいです。そしてもっと強くたくましく成長をしてほしいですね。また、幼児の虐待は実の父母によるものも少なくありません。子どもは親の悪口は決して言いません。親より他にたよるところは無いからです。何をされても耐えるしかありません。私たちのこの地域ではそのようなことが決して起こらぬように、子どもたちの持ち前の素直さと明るさで元気に楽しく毎日を過ごすことができますようにと心から願っています。

　寒さも少しづつ増しています。体調を崩さぬようにご留意ください。

　例年になく温かな日々の中にも秋の深まりを感じるこの頃、保護者の皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。子どもたちは秋の自然に触れて一段とたくましさを増しております。日々のいろいろな取り組みの中での経験は、子どもたち１人ひとりの健やかな成長に活かされております。年長組では小学校見学や就学時検診等、巣立ちの時を着々と整えつつ、活発な活動が展開されております。年中組、年少組そして満３歳児のさくらんぼ組も、一段と成長の姿が目覚しい毎日となっております。

　さて、平成１９年度の新入園児募集については、皆様のお陰をもちまして全体的に目標を上回ることができました。皆様のご協力に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。新年度に向けて体制を整えて、本園ならではの教育を推し進めてまいりたいと思いますので、一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

　表現力や想像力が豊かな子どもたち。普段からお子さんの話に耳を傾けているでしょうか？

　ある日のこと。子どもが空を見上げて、「あ〜月が割れてる〜！！」と驚いていました。“月が割れる…？”と不思議に思い空を見てみると、半分の形をした月が見えていました。子どもにとっては、満月の形が月だと思っていて、半分に割れてしまったのだと思ったようです。また、私が絵本を読んでいると、子どもたちは絵本を見ながら色々なことをつぶやいています。例えば、『かにむかし』を見ていると親ガニがさるにやっつけられる所を見て、「今のはお父さんガニなの？」「お母さんガニは出てこないね〜」など子ども同士で話したりしています。子どもたちの何気ない一言ですが、その表現の仕方が子どもならではでいつも楽しく感じています。

　年齢によって、その表現の仕方や言葉など違ってくると思いますが、どの子も見たものや感じたものをその子なりに表現していると思います。お母さんやお父さんに聞いてほしいこともたくさんあったり、同じものを見て共感し合いたいこともあるかと思います。普段から一緒に絵本を読む時、お散歩する時など、子どもたちの話にしっかりと耳を傾けて頂き、会話を楽しんでいってほしいと思います。